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一生もののチカラ「非認知能力」
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幼児期に育みたい「非認知能力」とは?

学力やIQなど目に見える数値で評価できる能力を「認知能力」といい、これまでの早期教育はこの「認知能力」を意識して行われてきました。しかし近年、数値化できない気質や性格的な特徴である「非認知能力」こそが幼児期にとって大切だといわれています。

「非認知能力」は 心理学的に「社会情動的スキル」とも言われ、忍耐力、社交性、やり抜く力といった気質のこと(非認知能力の項目は表1を参照)。たとえいい学校を出ても、持続する力やがんばる力がなければ、社会的な成功や経済的な安定にはつながらないことが分かってきました。

2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン氏は、就学前の経済的に恵まれない子どもたちを対象にした教育的介入をとおして、「非認知能力が、将来の学歴・年収・雇用などに大きく影響を及ぼす」ことを証明しました。この幼児教育プログラムの成果は、経済学的にみても失業保険や犯罪抑止費用の削減が可能なことから、幼児期に投資する価値が高いことを裏付けています。

最近では、心理学者のアンジェラ・リー・ダックワース氏による「グリット(≒やり抜く力)」という言葉なども登場し、成功者の必須条件として「非認知能力」は、世界的に注目されています。

予測できない未来を生きる子どもたちには、どんな時代が来ても試行錯誤しながら生きる力が必要とされます。詰め込み型の知識ではなく、自分自身で考え行動できる「非認知能力」が重視される時代なのです。

自己肯定感を基盤に非認知能力は育っていく

表1:幼児期の非認知能力(社会情動的スキル)項目

幼児期の非認知能力項目
出典:国立教育政策研究所 平成27年度プロジェクト研究報告書より作成

(参考文献)
『幼児教育の経済学』ジェームズ・J・ヘックマン(東洋経済新報社)
『学力の経済学』中室牧子(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『やり抜く力 GRIT(グリット)』アンジェラ・ダックワース(ダイヤモンド社)
『Fostering Social and Emotional Skills Through Families, Schools and Communities』OECD 2015

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